SQLiteでWordPressを始める情報まとめ
はじめに
SQLiteでWordPressをインストールしましたが、ネットで見つかる情報が今は使えなかったりしたので記事を残したいと思います。
本記事は2023年9月頃の状況です。
今後、WordPress公式がSQLiteをサポートする可能性があります。
公式サポート後は、公式が案内するインストール方法をご参考ください。
SQLiteを選択する前に
基本的には、WordPressが公式にサポートするMySQLを使うようにしてください。SQLiteにはデメリットが存在します。
デメリット
- 大規模な(記事が数千数万になるような)サイトには向きません
- 複数人で記事を編集するようなサイトには向きません
- プラグインが(MySQLの時と比べて)正常に動くとは限りません
公式のSQLiteサポートの状況
2022年9月頃、公式がSQLiteをサポートする方針を発表しました。
開発は進んでおりWordPressの管理画面よりプラグインをインストールすることで使用できます。
SQLite Database Integration
※開発中のバージョンです。最終的にはプラグインではなく本体に組み込まれるらしい
公式が公開しているのだからそれを使えばいいと思うかもしれませんが、1点問題があります。
感のいい人は、「管理画面よりプラグインをインストールする」の文言をみて違和感を持ったと思います。WordPressの管理画面が見えているということは、MySQLを使ってインストールが終わっていますよね・・・ということです。
公式のプラグインでは、最初からSQLiteを使ってインストールする方法がありません。(GitHubで問題は報告されているのでいずれ対応されると思いますが動きは遅そうです)
SQLiteを使ってWordPressインストール方法
2023年9月現在、私が調べた限りでは下記の記事が一番簡単で使える情報だと思います。
WordPressをSQLiteで動かす方法|さくらサーバーライトでWordPressを動かす
https://itone.co.jp/choukihon/wordpress-sqlite/
私が上記サイトを参考にセットアップした時の環境は下記になりますが、問題なく動作しています。
– WordPress 6.3.1 日本語版
– レンタルサーバー:ロリポップ エコノミープラン (PHP8.2)
「SQLite Integration」というプラグインを紹介しているサイトが多くありますが、すでに公開が終了しています。公式は「SQLite Database Integration」なので別物
SQLiteでWordPressをインストールしてわかった問題点
SQLiteを使うとWordPress管理画面にあるサイトヘルスに下記の問題が表示されます。
- 古いデータベースサーバー
MySQLを使っていないため出る表示 - utf8mb4を使用するにはMySQLの更新が必要です
4バイト文字が使えないことを意味しています。ごく一部の漢字と絵文字全般が記事内で使えません。
SQLite環境で問題なく使用できたプラグイン
私の使用する範囲では問題なく使えているプラグインを記述しておきます。
- All In One WP Security (5.2.4)
- Contact Form 7 (5.8)
- Sassy Social Share (3.3.53)
- SEO SIMPLE PACK (3.2.0)
- Site Kit by Google (1.108.0)
- WP Multibyte Patch (2.9)
さいごに
今回私の方で、SQLiteでWordPressをインストールしようと思って調べた内容と、インストールした結果を書きました。参考になれば幸いです。